Windows 10は更新プログラムを取得する際、LAN上やインターネット上のPCから部分的にダウンロードし、所要時間の短縮やネットワーク帯域の消費を抑えることが可能になりました。


Windows 10は“配信の最適化”機能を利用可能

英語版Windows 10では「Delivery Optimization(配信の最適化)」と呼ばれる本機能は、更新プログラムをローカルストレージに一時保存し、分割したデータを配信・受信する仕組みです。

一見すると改ざんのリスクがあるように見えますが、ハッシュ値などの情報をもとに信頼性をチェックしているため、マルウェアなどが侵入する可能性はありません。より詳しい情報はMicrosoftのWebページを合わせてご覧ください。

上図で示したように配信の最適化機能は、機能自体の有効・無効と[ローカルネットワーク上のPC]と[ローカルネットワーク上のPCとインターネット上のPC]という選択肢があります。

■たくさんのPCに同じ設定を適用するならレジストリ上で操作する方が効率的

これらの設定はGUI上で簡単に設定できますが、複数のPCに対して操作するのは面倒なことこの上ありません。そこで本機能をレジストリ上で操作する方法を紹介しましょう。ただし、Homeエディションでは未対応です。

regaddHKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\DeliveryOptimization/vDODownloadMode/tREG_SZ/d3/f

レジストリによる操作を行うと記事冒頭にある図のように、“一部の設定が組織によって非表示になっているか、管理されています”という赤色のメッセージが加わり、設定が固定されます。

ここでポイントとなるのが、“/d ”の後に指定する数値。“0”の場合はHTTPのみ利用し、配信の最適化機能を利用しません。“1”ではHTTPおよびP2Pを利用する[ローカルネットワーク上のPC]を選択した状態です。“2”を指定すると、LAN上のActive Directoryサイトを利用して、同じドメイン内でHTTPおよびP2P上のPCで送受信を行います。

“3”は[ローカルネットワーク上のPCとインターネット上のPC]を選択した状態となり、“99”はP2Pを利用せずHTTP経由でのみ配信の最適化を行います。最適化を管理するクラウドサービスは利用しません。そして“100”は配信の最適化を行わないため、MicrosoftはBITS(バックグラウンド インテリジェント転送サービス)の利用を推奨しています。

多くの場合は“3”を選択するのがベストですが、ドメイン環境を利用している場合は“2”なども良い選択肢となるでしょう。なお、本設定が不要になった場合や、GUI上で操作したい場合は、以下の内容を管理者権限で起動したコマンドプロンプトにコピー&ペーストしてください。

 

 

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